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私は専ら単独釣行がメイン。

普段ほとんど一緒に釣りをする事が出来ない友達と釣行プランをたてる。

毎度のように今回もダラダラと目的の釣りが見つからないまま時間だけが過ぎ、結局、シーバスを釣ってもらおうと接待フィッシングとなった。

接待シーバスゲーム

何度もチニングへ連れ出した挙げ句、何の釣果も得ていない彼には是が非でも釣ってもらいたい。

彼は私の事を詐欺師と言う。

いつも釣れる釣れると言うから釣れる釣れる詐欺だと言う。

それでも私の言う通りに釣りをしてくれるからそんな素直な人間には絶対釣ってほしい。

今回ばかりは私の気合いも一味違う。

ポイントに入り、細かい立ち位置から、キャスト方角、ランガンする範囲等をレクチャーする。

アイボーン98F、ディブル55、フィンテールバイブ55で上、中、下とざっくりとレンジを刻む。

時合いが近づいてきたか…

気温もぐっと下がり、寒さが強くなってきた。

「この数十メートルの範囲をディブル55でランガンしてほしい、着水から巻き始めてレンジキープするイメージね。ランガン往復して何もなければ少し焦るくらいかな。」

そう言い残して私は上流でCD7を流して遊ぶ。

「来た!ヤバイ!」

大きな叫び声がした。

チニングタックルで50cm前後のシーバスは楽しい。

その楽しさを是非味わってほしいと熱く語った事が現実となった。

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私はこの瞬間、釣りにおいて初めての感情を抱いた。

自分が釣ったワケではない。

思い描いたシナリオがぴったりとはまった。

アジングタックルで30cmのセイゴを釣った私の釣果はどうでも良かった。
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ありがとうございました。



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